20190307 女王陛下のお気に入り
眼鏡の度数を調整した。久しぶりに映画館に行った。
ツイッターで誰かがRTしていた『女王陛下のお気に入り』を観た。よかった。地獄セックスだった。
時代背景とかもうちょっと知っておけばもっと楽しめたかなーと思う。それを差し引いてもよかった。
感想ですが、一回見ただけだし、記憶力が弱いので、妄想が入っている。
①画面がきれい
まずサラの見た目が好き。だいたいサラが映っているからその時点で勝ち。眼帯があんなに似合うひといる?
衣装もよかった。鳩を撃つシーンのサラさんかっこよすぎない?好き。また観たい。
あ、あと主役の三人の見た目が全員わかりやすくちがってよかった。人間を見分けるのが苦手なので不安だった。男のひとはよくわからなくなった。髪型いっしょだし……。みんなあれ見分けられてるの?すごい。
②画面が汚い
汚物がある。
サラもアンもアビゲイルも全員ゲロ吐いていてよかった(アビゲイルが使ったゲロ壺、あれってあのお城のあらゆる部屋にあったんだろうか。それとも女王陛下の部屋だから?)。
映像的には綺麗(?)に処理されてたけど。
それにアンの身体が素朴に醜い。アナグマ。太った醜女。その肌に触れたい、抱きたいとは思えない。当時の価値観でもきっとそうなんじゃないの、と思う。知らんけど。でもサラやアビゲイルが美しいとされているならアンはけっして美しい身体の持ち主ではない。
で、そういう身体に対してアビゲイルは「舌でしてくれる」。
③舌でしてくれるの
「舌でしてくれるの」じゃないが。
これがサラとアビゲイルの違いですよね。サラは絶対クンニとかしない。アビゲイルはする。
アビゲイルは平気?でクンニする。怖い。初夜に無関心事務手コキするシーンがあったけど、たぶんあんな感じでクンニしてるんだと思う(もちろん演技しながら)。
反面、サラはクンニできない。生理的に無理なんだと思う。無理なひとは無理だよねああいうの。
クンニへの態度はウサギにもあらわれていて、サラはウサギを子ども扱いできないけど、アビゲイルは平気でアンにあわせられる(踏むが)。
④思い出話がたくさん
ウサギを子ども扱いするのは無理。
ばからしいからとかではなくて、サラってアンの「悲劇」を知っているから。死産した子、長く生きられなかった子をサラは知っているはずで、だから無理なんじゃないですか、と思う。
サラとアンは長いつきあいで、アンが健康だったころも知っている。アナグマ以前のアンを、「凄まじい人」だったアンを知っている(老いの話でもある)。
でもアビゲイルはそういうの知らないし平気でアンにあわせられる。怖い。アビゲイルの気質なら知っていてもやりそうだけど。情緒不安定なアナグマの妄想に話を合わせるくらいはしてやりそうだけど。
⑤アビゲイル
世が世ならハーレクインのヒロインじゃないですか。
ばかな父のせいで没落した貴族の娘。宮殿の女中になるけれど、陰湿ないじめを受ける。しかし病に苦しむ女王陛下を見て、持ち前の優しさと薬草の知識でその痛みを癒やす。勝手な行動に鞭打ちの罰を受けるけれど、なんやかんやで取り立てられて……って、こう、世が世ならハーレクイン案件じゃない?と思った。
ところでここのアビゲイルさんの行動がよくわからない。最初の女王陛下に薬草を塗るところ。あれってどのくらい打算なんでしょう。
へたしたら鞭打ちだけで終わってたじゃん。彼女の善性のあらわれだったりしない?なにもわからん。
⑥鎮痛剤その他
鎮痛剤をくれるひとを信用するの、どうしようもない。どうしようもないけど人間の性質としてしょうがないよねーという感がある。
アビゲイルは鎮痛剤はくれるけど、アンの健康に気を遣うわけじゃない。平気で身体に悪いものを食べさせる。
甘い言葉もその延長。治療するわけじゃない。自分に都合のいいように、アンを気持ちよくしているだけ(クンニもする)。
で、最後にサラからの手紙を燃やしたのもそういうことで、だけどそのせいで死ぬまで足揉みクンニし続けなくちゃならなくなるのかわいそう。
⑦サラ
サラから女王陛下への手紙。意味分からん。
「いやな女」も「目を刺してやりたい」もアビゲイルじゃなくてアンに向けたお気持ちなんですよね。意味分からん。
アビゲイルだったら適当に甘い言葉を書けてただろうに、不器用かよ……。
「あなたに嘘はつかない」「それが私の愛」強い。
後半はほとんどナメック星で「悟空、はやく来てくれ~!」って言ってるクリリンみたいに「サラ、はやく来てくれ~!」ってなってた。
サラは誠実(適切な言葉ではない)なんですよね。アンの前でチョコレート飲むし。たぶんああいうの、あのシーン以前にもずっと繰り返してきてたんだろうなーと思う。
でもアンがキレたのはチョコレートじゃなくて、目の前で踊ったときだった。
その後の「走っていい?」がめっちゃ良くて。車椅子押して走るな。というのはともかくとして、サラからアンへの情愛は偽物じゃない(機嫌を取るために走るひとじゃない)。
走ってセックスしにいくのなに?????
⑧ままならない
アンは作中でどんどん弱っていく。
精神的にはもちろん、身体もどんどん動かなくなっていく(移動のシーンが良い)。
最後、ウサギを踏むアビゲイルを見て、アンは逃げようとして失敗して、黙れとののしりながら脚を揉ませる。
なんだこの地獄セックスは。
まとめ
→よかった。地獄だった。
→目も痛くならなかったし、明日は岬の兄弟を観る。楽しみ。